教皇ベネディクト16世は、3日、バチカンのパウロ6世ホールで、水曜恒例の一般謁見を行われた。
アオスタにおける休暇を経て、教皇が一般謁見を行なわれるのは約1ヵ月ぶり。教皇は目下カステルガンドルフォに滞在中だが、この集いは大勢の参加者に対応し、会場をバチカンに変更して行われた。
謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、以前から継続してきた夕べの祈りをテーマに、旧約聖書・詩編第125番が取り上げられた。
詩編125は、詩編中「都に上る歌」と呼ばれる、シオン巡礼の歌(120〜134番)に含まれるもの。
教皇は、「主により頼む人」の揺るぎなさを「シオンの山」に喩えるこの詩編を紹介され、「救いの岩」である主に深く信頼する人は、人生で様々な困難や敵意に取り巻かれても決して平安を失うことがないと説かれた。
この日の謁見には、ドイツのザンクト・オッティリエン・ベネディクト大修道院での神学・霊性セミナーに参加していた中国の大神学校の副校長と霊的指導担当司祭ら20人余りの姿が見られた。教皇は司祭らに温かい歓迎の挨拶をおくられた。
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