テゼ共同体創立者
ブラザー・ロジェ殺害される
 教会関係者に大きな衝撃
(2005.8.17)

 

 
 エキュメニカルなキリスト共同体として知られるテゼ共同体の創立者、ロジェ・シュッツ師(90)は、16日夜、変質者にナイフで襲われ死亡した。

 ブラザー・ロジェは、フランスのテゼの共同体での夕べの祈りの最中、おそらく精神障害者とされるルーマニア人の女(36)に突然刃物で数ヵ所を刺された。共に祈りに参加していた2名の医師がブラザーをただちに介護したが、その甲斐なく息を引き取った。女は地元警察に逮捕されたが、犯行の動機などは不明。

 ブラザー・ロジェは、1915年スイスに生まれた。1940年、若きプロテスタント牧師ロジェは、ヨーロッパに戦争とナチズムが吹き荒れる中、フランスのブルゴーニュ地方の小村テゼに家を買い、ユダヤ人など戦争難民を保護した。一時はドイツの秘密警察に追われ逃亡を余儀なくされるが、1944年再びテゼに戻り、修道生活を基礎とした共同体を始めた。教派を問わないキリスト者の共同体は着実に成長し、今日も世界各国から集まる若者たちが、普遍的な兄弟愛、平和、和解のために祈りの生活を体験している。

 カトリック教会と深い親交のあったブラザー・ロジェは、教皇ヨハネ・パウロ2世と毎年会見していた。故教皇もテゼの国際大会に毎回メッセージを送られていたほか、1986年のフランス司牧訪問の折には共同体を訪れ、「テゼに立ち寄るのは、泉に近づくかのようです。旅人はここで立ち止まり、渇きを癒し、再び歩き出すのです」という言葉を残されている。

 ブラザー・ロジェの突然の悲劇的な死に、カトリック教会関係者は大きな衝撃を受け、フランスやイタリア、ドイツをはじめとする司教協議会や、様々な修道会、運動団体や共同体から次々に哀悼のメッセージがテゼ共同体に寄せられた。

 世界青年の日大会のためドイツ、ケルンに集っている若者たちにも事件の報がもたらされ、参加者たちは大きな驚きと悲しみの中で、ブラザー・ロジェの冥福を心から祈った。

 

 

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