ジュゼッペ・カプリオ枢機卿が、15日、バチカン市国で逝去した。享年90歳。
カプリオ枢機卿は、1914年イタリア、アヴェリーノのラピオの生まれ。1938年司祭叙階。1961年司教叙階。1979年に枢機卿に任命された。
バチカンの外交官・大使としての長い経歴を持ち、1947年から51年まで中国・南京に派遣されたが、3ヵ月の強制指定居住の後に国外追放された。その後は、ブリュッセル、サイゴン、台北、ニューデリーの大使となり、ローマに戻ってからは国務長官代理や管財局局長などの要職を務めた。
教皇ベネディクト16世は、カプリオ枢機卿の親族に宛てた弔電で、5代の教皇の協力者として重要な職を務めた同師の教会への寛大な奉仕を思い起こされた。
カプリオ枢機卿の葬儀は、18日、バチカンでとり行われる。
同枢機卿の逝去により、現在の全枢機卿数は180人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳以下の枢機卿は112人となった。
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