バチカンで現在開催中の世界代表司教会議(シノドス)第11回通常総会に招聘され、その参加が待たれていた中国司教らの出席不可能が、招待されていた一司教からの手紙で確認された。
教皇ベネディクト16世よりシノドスに招聘されていた中国の司教の手紙は、18日午前の第19回目全体会議の席で、教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿によって朗読された。
ラテン語で数行の手紙は、今シノドスに招聘された4人の中国の司教のうちの1人によるもので、他の3人の司教の名前と共に、ローマに赴くことができない旨を告げている。
この書簡およびこれに対する教皇の返事のメッセージの内容は、後日明らかにされる予定。
司教会議開始前の9月、シノドス委員会は、すでに参加が決定している諸機関や各国のメンバーに加え、教皇自身が招聘するメンバーを発表、この中には台湾の枢機卿と香港の司教と共に、中国大陸の司教4人が含まれていた。
教皇は、シノドスに司教らを招くことで、中国に対する前向きで友好的な対話の姿勢を表明。ローマへの渡航許可の取得困難が予想される中にも、教皇とシノドス関係者は中国司教出席の希望を失うことなく、会期中も不在の司教らとの精神的一致を保ってきた。
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