教皇ベネディクト16世は、バチカンで19日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
この日、教皇は今年4月19日の教皇選出から6カ月を迎えられた。
教皇は謁見の少し前、聖ペトロ大聖堂の裏側にあたる外壁のへきがんに新しく据えられた聖マリアナ・デ・ヘスス・パレデス・イ・フロレス(エクアドル 1618−1645)の像を祝別された。同聖女は1853年にピオ9世によって列福され、1950年にピオ12世によって列聖されている。
謁見の行われた聖ペトロ広場では、にわか雨の降る肌寒い天候にもかかわらず、4万人の巡礼者が教皇との出会いに臨んだ。
謁見中の教皇によるカテケーシスでは、夕べの祈りの考察として旧約聖書・詩編130番が取り上げられた。
「深い淵の底から、主よ、あなたを呼ぶ」という言葉で始まる有名な詩編130番は、神の慈しみ、そして主と罪びとの和解を歌うもの。
教皇は、詩編51と共に悔い改めの歌としてキリスト者に深く愛されているこの詩編を解説されながら、「神は罪ある者を処罰する冷酷な王ではなく、愛情深い父であり、罰を恐れてではなく、快く赦してくださるその優しさゆえに愛すべき方」であると説かれた。
参加者への挨拶において教皇は、特に若者たちに向けた言葉で、この日が世界中の青少年の保護者である聖アロイジオ・ゴンザガの列福からちょうど400年にあたることを紹介され、聖アロイジオの英雄的な福音の証しが、日々キリストに忠実であることの支えとなるようにと祈られた。
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