今月はじめよりバチカンで開催されていた世界代表司教会議(シノドス)第11回通常総会は、「世界宣教の日」を記念した23日、教皇ベネディクト16世とシノドス参加司教による共同司式の荘厳ミサをもって閉会した。これによって昨年から1年間にわたった「聖体の年」は閉幕した。
また、このミサの中で行われた列聖式で、教皇はヨセフ・ビルチェウスキ大司教(ポーランド1860−ウクライナ1923)、ガエタノ・カタノーゾ神父(イタリア1879−1963)、ジグムント・ゴラゾウスキ神父(ポーランド1845−ウクライナ1920)、アルベルト・ウルタド・クルチャガ神父(チリ1901−1952)、フェリーチェ・ダ・ニコシア修道士(イタリア1715−1787)の5人を新たに聖人として宣言された。
雨がちな天気が続いたローマもこの日曜日は晴れ間がのぞき、5人の新しい聖人たちの肖像を掲げた聖ペトロ大聖堂の正面外壁を青空に浮かび上がらせた。聖ペトロ広場で行われたミサでは列聖式に訪れたおよそ3万人の巡礼者らが各国の伝統的な聖歌を歌い、会場を喜びで包んだ。
教皇はミサの説教の中で、世界における宣教のための聖性の源・霊的な糧であり、神の愛の充満を伝える最高の賜物・神秘である聖体を黙想するよう信者らに招かれた。
生けるパン、キリストに養われ、異なる状況の中でそれぞれのカリスマをもって神と隣人を愛した新しい聖人たちを模範として掲げられた教皇は、キリスト者は聖体によって強められることで人々のために「裂かれたパン」となり、より正義と兄弟愛に満ちた世界のために努力することができると述べられ、「私たちは皆、聖体から再出発すべきです」と呼びかけられた。
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