教皇ベネディクト16世は、3日、ドイツのバイエルン州議会の使節団とお会いになった。
この使節は、エドムント・シュトイバー州首相をはじめとするバイエルン州政府関係者と州議会のメンバーからなるもの。
バイエルン出身の教皇と同州関係者との出会いは、大変親しく温かいものとなった。
挨拶で、千2百年以上の歴史を持つ同州において、近年、最先端技術の研究がめざましいことに言及された教皇は、科学の発展が伝統文化や宗教と調和を保ってこそ、真に人間的な未来が約束されると述べ、命の与え主である神の前で各自が責任を自覚し、不可侵である人間の尊厳を守らなくてはならないと強調された。
また、未来を担う青少年の教育に力を注ぎ、技術的・経済的な面への配慮だけではなく、豊かな精神遺産を受け継ぎ育てるための努力を願われた。
最後に教皇は同州を聖母の保護に託すと共に、「バイエルンの国よ、神が共にあるように」と州歌を引用し、神の祝福を祈られた。
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