教皇ベネディクト16世は、トルコの諸宗教国際会議に出席しているウォルター・カスパー枢機卿にメッセージをおくられた。
この国際会議は、コンスタンティノープル総主教バルトロメオ1世と「良心のアピール基金(本部:ニューヨーク)」会長、ラビ・アーサー・シュネイアー師の呼びかけで行われたもので、「南東ヨーロッパ、コーカサス、中央アジアにおける平和と寛容」をテーマに、イスタンブールで7日から9日まで開催される。
教皇は同会議に出席した教皇庁諸宗教対話評議会議長カスパー枢機卿へのメッセージで、硬直した態度がしばしば無理解と苦しみ、時には暴力・死をも招いている世界において、平和と寛容を考えることの大切さを記された。
そして、社会倫理と文化・民族間の相互尊重を育み、対話を推進することによってのみ世界を平和と兄弟愛の場に変えることができると強調、すべての善意の人々に平和構築のための惜しみない努力を呼びかけられた。
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