諸聖人の大祝日を迎えた1日、教皇ベネディクト16世はバチカンでアンジェラスの祈りの集いを持たれた。
集いの説教で教皇は、諸聖人の祝日を、「神の友の大きな家族の一員としての喜びを味わう日」、また聖人になるとは、「イエス・キリストにおいて神の養子として上げられたその尊厳を精一杯に実現すること」と説明された。
教皇は、キリストに生きる者にとって死とは、地上の巡礼から天の祖国へ向う通過点であり、それゆえ、諸聖人の祝日の翌日には死者の日が記念されると述べられた。
諸聖人との交わりは、精神的な連帯の絆で深く結ばれた一つの家族の現実、信者であった死者と地上の巡礼者を一致させるものであり、その神秘的かつ現実的な絆は祈りと聖体の秘跡への参加によって養われると説かれた。
教皇は、翌日の死者の日、大聖堂の地下に赴き、ヨハネ・パウロ2世をはじめとする教皇たちの墓参りをすることを告げられ、この日の伝統となっている墓参りを通して、恐れることなしに死の神秘を黙想し、死を落ち着いて迎えるための準備を怠ることがないようにと、信徒らに招かれた。
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