教皇ベネディクト16世は、22日、ベトナムに新しい教区を設立された。
設立されたのはバリア教区で、この地域はこれまでスアンロク教区の一部をなしていた。
教皇は新教区設立に伴い、司教としてこれまでスアンロク教区補佐司教であったトーマス・グエン・ヴァン・トラム師を任命された。
バリア新教区は、ベトナム南部のバリア、ブンタウを中心とした1975キロ平方を管轄とする。約90万人の人口のうち、カトリック信者はおよそ22万4千人。78の小教区を持ち、司祭数は、教区司祭・修道司祭合わせて91人。
教皇庁福音宣教省長官クレシェンツォ・セーペ枢機卿は、今月27日からベトナム司牧訪問に出発する。バチカン放送のインタビューに対し同枢機卿は、このたびの新教区設立は「30年近く新しい教区の誕生がなかったベトナムにとって特別な意義のあること」と述べ、同国でのキリスト教共同体の活性化のしるしであると同時に、バチカンとベトナムの関係向上の上でも前向きな出来事とコメントした。
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