教皇ベネディクト16世は、バチカンで24日、国連食糧農業機関(FAO)の関係者とお会いになった。
現在、同機関は本部ローマで、第33回総会を開催している。
この日、バチカン宮殿のクレメンスの間に188カ国、450人の総会参加者を迎え、教皇は「人類を飢餓から解放する」というFAOの大きな理想とそのための奉仕に、賛辞と励ましをおくられた。
経済、科学、技術が発達する一方で、貧困の増加が続く現代の矛盾を指摘された教皇は、同機関の経験豊かで現実に沿った活動と、生活向上と食糧確保を目的とした文化対話を通した新しい協働関係の構築に大きな期待を表された。
教皇は中でも不当に搾取されている先住民族や、闘争地帯の住民など、命の存続に関わるほどの飢餓に苦しんでいる多くの人たちの存在を忘れてはならないと述べられると共に、農業の改革と発展のために、特に発展途上国の小規模の農業従事者らに必要不可欠な資本や手段、教育などが保証されるようにと願われた。
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