教皇ベネディクト16世は、18日、午前中のローマ小教区訪問に続き、正午からバチカンでアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
降誕祭まであと一週間となったこの日曜日、バチカンの聖ペトロ広場には、飾り付けを終えてそびえるモミの木と、完成間近の馬小屋を囲むようにおおぜいの巡礼者が集った。
祈りの前の説教で教皇は、待降節において、イエスの誕生までの時を唯一特別な熱心さで生きた聖マリアと聖ヨセフを観想するよう招かれた。
特にこの日、聖ヨセフの役割に注目された教皇は、ヨハネ・パウロ2世が使徒的勧告「救い主の守護者聖ヨセフ」で述べている聖ヨセフの沈黙、すなわち神の望みに対する完全な信頼、祈りに満ちた内的生活を表す沈黙に学ぶことを勧められた。
そして教皇は、喧騒に満ち、神の声に耳を傾けることの難しい現代の世界にあって、必要なのはまさにこの聖ヨセフの沈黙であると述べられ、降誕祭を待つ中、生活の中にイエスを迎え入れる内的な祈りの心を養っていくようにと願われた。
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