降誕祭を前に、バチカンでは聖ペトロ広場の飾りつけが進んでいる。
広場のオベリスク周辺では大型プレゼピオ(イエスの降誕を再現した馬小屋の模型)の準備が進み、その隣にはすでに飾り付けを終えた大きなツリーがそびえている。
バチカンのクリスマス・ツリーは毎年周辺国から寄贈されているが、今年はオーストリア北部、オーバーエスターライヒ州・エフェルディングから見事なモミの木が届けられた。
モミの木は、広場用の高さ約30メートルの堂々たるものに加え、教皇宮殿内などバチカンの各所に飾る小さなもの32本が贈られた。これらの小さいモミの木は、オーストリアの様々な身体障害者グループによって飾りが施されている。
17日、エフェルディングからの使節団がバチカンを訪問。昼頃、教皇に謁見した後、午後からは広場でツリーの点灯式に参加した。
教皇は同地方の自治体や教会関係者、合唱団・民族舞踏団からなるグループに温かい歓迎の挨拶をおくられ、モミの木に対する心からのお礼を述べられた。
オーストリアとバチカン両関係者出席のもと行われた点灯式では、木の周りでの民族衣装の少女たちの踊りや、教会の合唱団の美しいコーラスが夕暮れの広場に彩りを添え、降誕祭を待ち望む気持ちに見る人々をいざなった。
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