「主の降誕を待ちながら
心の目を霊的な光に開こう」
教皇一般謁見
(2005.12.21)

 

 教皇ベネディクト16世は、バチカンで21日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

 このところイタリアは寒気に覆われ、この朝も厳しい冷え込みとなったが、1万5千人以上の参加らは、むしろ聖ペトロ広場のモミの木の下での謁見に、降誕祭前の特別な雰囲気を味わっているようだった。

 教皇はこの日、赤いマントに、白い毛の縁取りがついた赤い帽子で登場された。人々の目を惹いたこの被り物は「カマウロ」といい、かつては教皇の冬の帽子として使用されていたもの。赤いビロードか繻子(サテン)で作られ、寒さを防ぐため耳と額を覆うようにすっぽりと被る。過去の教皇たちの肖像画に見ることのできるこの帽子も最近はあまり使われなくなったが、レオ13世、福者ヨハネ23世はこれを愛用していたことで知られる。ジープで会場を一巡された後、席に着かれた教皇は、いつもの白い帽子に戻られ謁見を始められた。

 謁見中で教皇は、数日後にせまった降誕祭をよりよく迎える準備として、イエスの降誕の神秘を表すシンボルの一つ、「光」に注目した講話をされた。

 教皇は、降誕祭が冬至の時期とほぼ重なること、冬至から再び少しずつ日照時間が長くなっていくことを紹介され、この季節の運行を喩えとして示しながら、闇に打ち勝つ光というテーマを展開された。

 これは、悪に勝つ善の光、憎しみを超える愛の光、死を打ち負かす命の光といった、人間の内面に届く神からの光であると述べられた教皇は、降誕祭を待つこの時期、消費文化のイルミネーションに惑わされずに、心の目を真の霊的な光に開き、私たちの人生を導く星、太陽の光であるイエスの誕生に思いをはせるよう呼びかけられた。

 この日会場では、イタリアのモリーゼ州から訪れた民族衣装の人々がザンポーニャと呼ばれる伝統楽器を吹き鳴らし、温かく懐かしい音色が会場を包んだ。

 教皇は謁見の終わりに「聖母マリアのように信仰のうちに待ちながら、大きな喜びと平和をもたらす幼子イエスを心に迎え入れる準備をしつつ、すべての人々が聖なる幸せな降誕祭を過ごすことができますように」と挨拶され、参加者に祝福をおくられた。

 

 

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