教皇ベネディクト16世は、バチカンの聖ペトロ広場で28日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
今年最後の一般謁見には、クリスマス休暇を利用して訪れた世界各国の巡礼者2万人以上が参加した。
謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、夕べの祈りの考察として旧約聖書・詩編第139番が取り上げられた。
詩編139は、どこにでも存在しあらゆることを熟知する神に深く信頼し、命を造り出すその驚嘆すべき御業に、賛美を捧げている。
この日、同詩編の後半を解説された教皇は、ご自分が造られた命をそれが胎児である時から見守る神の愛情に満ちた眼差しが歌われている箇所に注目され、まだかたちのない胎児のうちからすでに神の未来の計らいがそこにあることを強調された。
後半、参加者への挨拶で教皇は、降誕祭の夜に人類の上に輝いたキリストの光が一人ひとりの上に輝き、キリストを勇気をもって証しする努力を導いてくれるようにと祈られた。
また最後に、一年前のスマトラ沖地震・津波の数多くの犠牲者とその膨大な被害を思い起こされた教皇は、これらの地域、また世界の他の地域で自然災害に遭い私たちの具体的な連帯を待っている人たちのために祈るよう招かれた。
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