神の母聖マリア:
教皇「真理のうちに平和を構築する勇気を」
(2006.1.1 )

 

 2006年が明けた1日、教皇ベネディクト16世は神の母聖マリアの大祝日の荘厳ミサを捧げられ、すべての人々に平和の構築を呼びかけられた。

 カトリック教会は、一年の初めを神の母マリアに捧げると共に、世界平和の日を記念する。

 世界平和の日は、1968年、ベトナム戦争が激化する中、時の教皇パウロ6世が、平和のために特別に祈る日として制定したもの。以来、毎年この日に向けて教皇は平和メッセージを発表し、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界を願い、信徒と共に祈りを捧げる。

 元旦、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われたミサには、教会関係者や各国外交官、そして多くの信徒たちが参列した。

 説教の中で教皇は「平和は真理のうちに」と題された今年の平和メッセージを紹介されながら、真理の光に照らされる人間は、いつでもどこにおいてもほとんど自然に平和への歩みを始めると説かれ、貧しさと単純さのもと、天使の指示と神の御旨に従順にベトレヘムの幼子に会いに急ぐ羊飼いたちこそ、真理に照らされるままに平和な世界を築くことのできる人たちの姿ではないだろうかと述べられた。

 そして、第2バチカン公会議文書「現代世界憲章」の「すべての人が新たな心で真の平和を求めなければ、より人間らしい世界を本当に建設することはできない」という言葉を思い起こされた教皇は、この憲章が発表された1965年当時と、緊張した現在の世界状況は残念ながらそれほど異なっていないことを指摘され、各地で見られる不正義と暴力、またテロリズム、ニヒリズム、狂信的原理主義など、平和への数々の脅威を挙げられた。

 教皇は平和への道を進むためには神と人間に対する信頼を強め一層の勇気を奮い立たせる必要があると述べ、個人や民族、国際組織などあらゆるレベルにおける努力をアピールされながら、特にグローバル化が広がる世界において、国連が正義・連帯・平和の精神を推進するその責任を新たに自覚することを望まれた。

 最後に教皇は、静かに神のみことばに耳を傾け、それを理解しようと努めるマリアに倣い、私たちも注意深く従順な主の弟子となり、平和の君キリストに従い平和の構築のため熱心に働くことができるようにと祈られた。

 

 

 

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