教皇ベネディクト16世は、バチカンで4日、新年最初の一般謁見を行われた。
この日の謁見にはおよそ1万5千人が集った。会場のパウロ6世ホールに入りきれなかった人々は、聖ペトロ広場の大型スクリーンに見入りながら参加する形となった。
謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)では、夕べの祈りの解説として、聖パウロのコロサイの信徒への手紙(1・3、12−20)のキリスト賛歌が取り上げられた。
教皇は、この賛歌の中心にあるキリストが、すべての被造物の長子であり、見えない神の見える姿として表現されていることに注目され、救いの歴史におけるキリストの中心性を強調された。
そして、この賛歌で聖パウロは歴史の到達点・方向性を示していると指摘された教皇は、歴史はキリストにおいて一致した人類、より完全な人間へと向かっていくのであると説かれた。
教皇はパウロ6世ホールでの謁見終了後、聖ペトロ広場の参加者のもとへ向かわれた。ホールと同様、巡礼者からの盛んな拍手と歓声で迎えられた教皇は、心のこもった感謝の言葉と新年の挨拶をおくられた。
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