教皇ベネディクト16世は、14日、バチカン周辺の警備にあたる警察官らと新年の挨拶を交換された。
一年中を通して巡礼者が絶えないバチカンだが、聖ペトロ広場とバチカン周辺地区の治安維持には、イタリアの保安警察の警察官らが大切な役割を果たしている。
教皇はこの日バチカン宮殿に集った警察官らに対し、常に忍耐と注意、親切さと犠牲の精神を要するその任務の労をねぎらわれる中で、特に彼らの協力のもと故ヨハネ・パウロ２世の葬儀、また新教皇選出時の一連の行事が整然と行われたことに深い感謝を述べられた。
こうしたことから、家族・共同体・組織・国家など、各自がすべての人々との調和と協力のうちにそれぞれの責任を果たすことの重要さを指摘された教皇は、これからも人生の貴重な掟、人間存在の真の意味を探るための基礎である福音に心を開くよう願われ、警察官とその家族を聖母の保護に託して祈られた。
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