22日、バチカンのスイス衛兵隊の創設から500年目を迎えた。
アンジェラスの祈りが行われた日曜正午の聖ペトロ広場には、伝統の黄と青の縦縞の衣装をまとい、赤い羽根のついた兜をかぶった衛兵たちが整列、教皇ベネディクト16世からの特別の祝福を受けた。
教皇ユリウス2世(在位1503−1513)は自身の護衛を目的にスイス人からなる衛兵隊の創設を望んだ。招集に応じた150人のスイス兵がアルプスを越え、イタリア半島を下り、ローマのポポロ門をくぐって入場したのは、1506年1月22日のことだった。
この朝、衛兵隊500年記念のミサが、バチカン宮殿内のシスティーナ礼拝堂で行われた。
同じユリウス2世がミケランジェロに命じて描かせた素晴らしい壁画に囲まれ、当時の雰囲気そのものの中で、スイス兵たちは厳かなミサにあずかった。
ミサを司式した教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿は、「忠実に、誠実に、立派に教皇に奉仕することこそがスイス衛兵のモットーです」と述べ、隊員らに励ましを与えた。
正午、聖ペトロ広場では隊員たちは、隊長の号令に合わせて列を組んだり、楽団の演奏と共に行進したりと、巡礼者たちから盛んな拍手を浴びた。
教皇は「今から500年前の1506年1月22日、教皇と教皇宮殿の防御のためにローマに入ったスイス兵たちを、ユリウス2世は迎え入れ祝福しました。こうして、教皇付のスイス衛兵隊が誕生したのです」と創立当時を紹介されながら、「今、こうして見事に整列したその素晴らしい姿を前に、500年の皆さんの奉仕に感謝します」と述べられ、教皇祝福をおくられた。
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