キリスト教一致祈祷週間の最終日を迎えた25日、教皇ベネディクト16世は、夕方にローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で、エキュメニカルな祈りの集いを持たれた。
毎年1月18日から25日までキリスト教諸教会の間で行なわれるキリスト教一致祈祷週間は、「すべての人を一つにしてください」という最後の晩餐でのイエスの祈りを思い、同じキリスト者として、共に祈り、分かち合い、一致の精神を示すことを目的としている。今年は「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいる」(マタイ18、20)をテーマに一致への祈りを深めた。
この日、一致祈祷週間の閉幕を記念し教皇がとり行なった聖パウロの回心の祝日の第2晩課には、ローマの様々なキリスト教教会・共同体の代表者らをはじめ、カトリック・ローマ教区の聖職者と信者たちも大勢出席した。
教皇は参加者への言葉で、「キリスト者の一致は、違いを消すことなく調和させる神の愛と信仰に基づかなくてはなりません」と述べ、「キリストの光を世の隅々までもたらすために、一致は共通の使命です。多くの道のりはあっても、信頼を失わず、キリストに従い、キリストと共に歩んで行きましょう」と呼びかけられた。
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