教皇ベネディクト16世は、31日、2006年度の四旬節に向けたメッセージを発表された。
教会の暦で今年は3月1日に「灰の水曜日」を迎え、この日から復活祭の準備期間「四旬節」に入る。
祈りと償いの時である四旬節を信者たちがより有意義なものとするよう、教皇は毎年先だって霊的指針としてのメッセージを託される。
今年のメッセージのテーマは、「イエスは群集を見て、深く憐れまれた」(マタイ9、36)。
この中で教皇は、イエスの人々に対する深い憐れみ、人々を包み込み天の父に託すその眼差し、人類の救いのために自らの命を捧げるその愛を観想するよう招かれている。
そして、「イエスのこの眼差しは今日も人々の上に注がれ続ける」と記された教皇は、教会はこの過ぎ越しの真理に照らされ、真の発展のためにキリストの眼差しをもって人間を見つめる必要を説かれ、特に貧しい人々と平和に奉仕する、連帯精神に満ちたグロバリゼーションのあり方を提起された。
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