教皇、「世界病者の日」開催期間に
特別免償規定
(2006.2.3)

 

 教皇ベネディクト16世は、今年の「世界病者の日」を対象とした免償規定を発布された。

 カトリック教会は、毎年2月11日のルルドの聖母の日に「世界病者の日」を記念する。

 この記念日は、病者がふさわしい援助を受けられるように、また、苦しむ人々が自ら苦しみの意味を受けとめていくための精神的助けを得られるように、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴えていくことをその目的としている。

 第14回目を迎える今年の世界病者の日の国際大会は、今月9日から11日までオーストラリアのアデレードで行われる。そして、記念日当日の11日には同地の聖フランシスコ・ザビエル司教座大聖堂でミサが行われる。

 今回の規定はこの大会期間にある一定条件を満たした者に免償を与えるもの。免償とは、すでに赦された罪に伴う、有限の罰の免除で、これには有限の罰のすべてを免除する全免償と、一部を免除する部分免償とがある。

 このたび発布された規定の前文では、人間が耐え忍び、贖い主キリストの苦しみと共におとめマリアを通して神に捧げる病気や苦痛が、多くの精神的実りをもたらすことを願い、特に病者たち、中でも何らかの精神障害を持つことで社会や家族から疎外されている人々のためになされるキリスト教的憐れみや社会的連帯の業が推進される希望を持って、教皇がこの免償を定められた旨が記されている。

 今回の免償の具体的な規定は以下のとおり。

 「通常の条件(ゆるしの秘跡、聖体拝領、教皇の意向のための祈り)のもとで、あらゆる罪から離れようとする心を持ち、来たる2月11日に、アデレードの司教座大聖堂、または教会の権限によって定められたあらゆる場所において、『世界病者の日』のために神に祈ることを目的とした一つの儀式に敬虔に参加する信者に、全免償が与えられる」。

 「病院、または個人の家で『善きサマリア人』のごとく隣人愛をもって、病者たち、中でも何らかの精神障害のために多くの忍耐、熱心さ、注意を必要とする患者を看護し、彼らへの奉仕のために上記の儀式に参加できない信者で、当日、主キリストご自身に対するように愛を持って寛大に数時間病者の看護をした者は、すべての罪から離れようとする心を持ち、可能な時にただちに前述の条件を果たすことを条件に、同様に全免償が与えられる」。

 「最後に、病気、高齢、または同様の理由のために上記の儀式に参加できない信者でも、すべての罪から離れようとする心を持ち、可能な時にただちに前述の条件を果たす決意の下に、教皇に一致して熱意を持って上記の儀式に精神的に参加し、熱心に祈り、自分の心と体の苦しみを『病者の救い』聖母マリアを通して神に捧げる者には、全免償が与えられる」。

 「すべての信者は、2月9日から11日までの間、痛悔の心を持って、慈しみ深い神に向かって、病者を助けるという上述の目的において敬虔な祈りを捧げるたびに、部分免償が与えられる」。

 なお、この免償規定は今機会のみ有効とされる。

 

 

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