教皇、バチカンの聖アンナ教会訪問
(2006.2.5)

 

 教皇ベネディクト16世は、5日、ローマ教区の小教区訪問として、バチカンの聖アンナ教会を訪問された。

 聖アンナ教会はバチカン市国の一角にある小さな教会。建築家ヴィニョーラの設計によって、1565年に建てられた。内部のフレスコ画には、聖母マリアの母、聖アンナの生涯が描かれている。1929年、教皇ピオ11世はこれを小教区とし、司牧を聖アウグスチノ会に託した。所属信者はおよそ500人。本来はバチカン市国居住者や教皇庁の職員の司牧を目的としているが、実際には信徒の多くはバチカン市国外に住む人々から構成されている。

 この朝、聖ペトロ広場からほど近い聖アンナ門の付近には、同小教区の関係者はもとより、大勢の巡礼者たちが集い、教皇の訪れを熱心に歓迎した。

 同教会で教皇はミサを捧げられ、信者でいっぱいの小さな聖堂内は祈りと喜びで満たされた。

 ミサ中の説教では、教皇は用意した原稿をほとんど用いることなく、この日の聖書朗読箇所マルコによる福音書1章29−39節をわかりやすく解説された。

 中でも教皇は、同箇所前半の、イエスがシモン(ペトロ)とアンデレの家を訪れ、熱で寝ていたシモンのしゅうとめを癒すという、一見地味なエピソードが持つ豊かな意味を指摘された。

 「イエスは神の御ひとり子でありながら人間の家、すなわち地上に赴き、熱病にかかった人類、つまり神を忘れイデオロギーや偶像崇拝の熱にとりつかれた人類を見出される。主イエスはその病人の手を取って起こされ、癒される。これは主がみ言葉と共に和解の秘跡をとおして私たちを罪の熱から解放し、神と人の前にしっかり立てるようにくださるということです」と教皇は説明。

 さらに教皇は、イエスに癒されたペトロのしゅうとめが、治るがいなや一同をもてなすために働き始めている、その奉仕を通して家庭や教会を生き生きと活気づけている多くの女性たちのように、他人のために尽くしていることにも注目された。

 そして、教皇はこれを機会に、偉大な娘、聖マリアを世に送り出した聖アンナはもとより、最初の福音のメッセンジャーたちとしての女性らの重要な役割を思いおこされると共に、小教区に様々な形をとおして奉仕する女性たちに感謝の言葉を送られた。

 また、教皇は教会の司牧にあたる聖職者ら、そして子ども、若者たちをはじめ、すべての信者らに温かい励ましを与えられ、小教区を後にされた。

 

 

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