トルコで殉教の司祭が
教皇に宛てた手紙
オッセルバトーレ紙掲載
(2006.2.9)

 

 トルコ北東部のトラブゾンで5日に殺害されたローマ教区司祭、アンドレア・サントーロ神父が死の数日前に教皇ベネディクト16世に宛てて記した手紙が、バチカンの機関紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」(2月9日付)に掲載された。

 教皇はこの手紙を事件の2日後に受け取られた。8日の一般謁見で、教皇はこの手紙について言及されている。

 2006年1月31日付の手紙は、サントーロ神父とグルジア出身の3人の女性信者によって書かれている。

 その内容は以下のとおり。

 「教皇様、
 トルコの黒海沿いの町トラブゾンにある私の小教区「聖マリア教会」の何人かの女性たちの名前でこの手紙を書いています。彼女らのトルコ語を書き取ったものですが、彼女たちの口から出たとおりに訳して、私のローマ訪問を機会に教皇様にお目にかけたいと思います。

  私はアンドレア・サントーロ神父といい、ローマ教区の宣教司祭としてトルコのアナトリア教区に来て5年になります。私の小教区は8、9人のカトリック信者からなり、町の人口の99パーセントは、多くの正教徒とイスラム教徒が占めています。教皇様は私が出発したローマ教区の司教様であり、私が派遣されたこの「代牧区」の司教様でもいらっしゃいます。この2つのタイトルをお持ちの教皇様に3人のグルジア人女性の手紙をお送りしたいと思います。

 『親愛なる教皇様、
  すべてのグルジア人を代表してご挨拶申し上げます。
イエスの名において神が教皇様に健康をお恵みくださいますように。
神様があなたを教皇様としてお選びくださったことを私たちはとても嬉しく思っています。 どうか私たちのため、貧しい人々のため、世界中の恵まれない人々のため、子どもたちのためにお祈りください。教皇様のお祈りは神様に直接届くものと信じています。グルジアの人々はとても貧しく、借金を抱え、家も仕事もありません。私たちはどうすることもできません。

  今、私たちはトラブゾンにいて働いています。神様が私たちを祝福し、新しく清い心をお与えくださるようお祈りください。私たちはキリスト者としての生活を忘れることなく、トルコの人たちにとって神の名におけるよい模範となるように努めています。それは彼らが私たちの中に神を見、神を称えるためにです。

 教皇様にお伝えしたいことお話したいことはたくさんありますが、神がお望みなら、教皇様がトラブゾンにおいでになり、直接お話できたらと思います。神が教皇様に健康と平安とキリスト者の生活をお与えくださいますように。教皇様のお手に接吻します。私たちにお返事とご署名入りのお写真をお送りくだされば、これほど嬉しいことはありません。 

  私たち皆の父である教皇様、アンドレア神父とロレダーナのためにお祈りください。神様が彼らを力づけ、彼らを通してトラブゾンに教会が成長し、増えていきますように。
マリア、マリーナと、マリアより。』

 他のグルジア人信者たちを代表して、11月のトルコ訪問で、教皇様がトラブゾンにおいでくださるようお願い申し上げます。

 教皇様、
 これら3人の夫人と共に、教皇様が是非とも私たちのところへおいでくださいますように真摯に願うものです。小さな共同体ですが、イエスの言葉にあるように、この地の塩、パン種、光になるよう努力しています。たとえ、わずかなご訪問でも慰めと励ましになることでしょう。もし、神がお望みなら...。神に不可能なことはありません。

  教皇様、ご挨拶を申し上げると共に、心からの感謝を申し上げます。神学を勉強していた時、教皇様の著作は私の糧となりました。どうか私を祝福してください。そして、神が教皇様をも祝福し、見守ってくださいますように。
   
    アンドレア・サントーロ神父
   トルコにおけるローマ教区の「フィディ・ドヌム」司祭
   アナトリア教区、黒海沿いの町トラブゾンの
   聖マリア教会より」

 

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