「キリストは人類の真の医者」
教皇、日曜正午の祈りで
(2006.2.12)

 

 教皇ベネディクト16世は、12日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。

 ローマでは気温は低いものの、このところ安定した天候が続いている。穏やかな空のもと、バチカンの聖ペトロ広場は大勢の巡礼者で活気付いた。

 祈りの前の説教で教皇は、前日、ルルドの聖母の日に記念された「世界病者の日」について触れられ、特に今年のメッセージでは精神障害者への支援に注意が向けられていることを紹介された。

 「キリストは、天の御父が罪とその結果を身体と精神に負っている人類を癒すためにこの世に送られた真の医者」と述べられた教皇は、この日の福音朗読箇所(マルコ1, 40−45)の重い皮膚病の人をいやすエピソードに見られるように、癒しを願う人間の傷ついた身体に手を差し伸べて触れられるイエスの姿は、永遠、完全で豊かな生命を返し与えることで、堕落したご自分の被造物を癒したいという神のみこころをあまねく表すものと説かれた。

 そして、教皇はすべての病者たち、特に健康に恵まれない上に孤独や疎外に苦しむ人たち、また医療機関等で病者のために献身的に奉仕する人々を「病者の救い」聖母マリアに委ねて祈られた。

 集いの後半、教皇はトリノで幕開けした冬季オリンピックの関係者と世界中から参加している選手らに励ましのメッセージをおくられ、ルールの尊重、喜びと友愛というオリンピック精神にのっとった競技が、民族間の平和に寄与するものとなるようにと願われた。

 また、この日はバチカン放送局が開局75周年を迎えたことを紹介され、教皇ピオ11世がグリエルモ・マルコーニに依頼してバチカンにラジオ通信局を開設したことに始まり、今日ではラジオに加えテレビをも通して、福音のメッセージと教皇たちの言葉がすべての人々に迅速かつ容易に届くようになったことを喜ばれた。

  → アンジェラスの祈り・教皇説教

 

 

 

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