世界病者の日:
アデレードとバチカンで記念ミサ
(2006.2.11)

 

 教会暦でルルドの聖母を記念した11日、第14回世界病者の日が行われた。

 教皇ヨハネ・パウロ2世は、1984年2月11日に人間の苦しみのキリスト教的意味を問う使徒的書簡「サルヴィフィチ・ドローリス」を発表後、翌年に、医療分野での研究、育成、司牧推進を目的とした教皇庁保健従事者評議会を設立、93年には「世界病者の日」を創設された。以来この日は、毎年の教皇メッセージと共に、病者がふさわしい援助を受けられるよう、また、人々が自らの苦しみの意味を受けとめるための精神的助けを得られるよう、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴える機会を提供してきた。

 教皇は今年のメッセージで、特に精神障害者とその家族に対する支援を課題として提示された。また、教皇は今年の病者の日に際して、特別免償規定を発布されている。

 毎年「世界病者の日」に合わせ、国際レベルの大会が行われるが、今年の大会は、今月9日から11日までオーストラリアのアデレードで開催された。大会の最終日、11日には、同地の聖フランシスコ・ザビエル司教座大聖堂において、教皇庁保健従事者評議会議長で今回教皇特使として派遣されたハビエル・ロサーノ・バラガン枢機卿司式によるミサが行われた。

 大聖堂には家族やボランティアに付き添われた病者らや、医療分野で奉仕する人々がおおぜい訪れ、ミサ中、およそ30人の難病の患者や高齢者、精神障害者らに病者の塗油も行われた。

 同日夕方には、バチカンの聖ペトロ大聖堂でも、病者のためのミサがローマ教区の教皇代理司教カミッロ・ルイーニ枢機卿によってとり行なわれた。

 ミサの終わりに教皇は聖堂内に姿をお見せになり、病者と家族らに励ましをおくられ、医師や看護師など、医療関係者の代表らに、回勅「デウス・カリタス・エスト(神は愛なり)」を手渡された。

 最後に、明かりを消した大聖堂の中でろうそくの火を灯した参加者らは、ルルドの洞窟の聖母の前にたたずむかのように、深い精神的な巡礼の中で祈った。

 

vatican radio

strumenti di navigazione links & sourcesprofessional servicewho we arethe Pope's voicebroadcasts on demandlive broadcasts

 

 

 

 



















 

 

 

 

 







 


 



 

 

trasmissioni in direttatrasmissioni on demandlink e fontilink e fontichi siamola voce del papa