バチカン美術館500年を記念し
各種展示企画など
(2006.2.14)

 

 豊富で貴重な収蔵品と広大な展示スペースで知られるバチカン美術館の500年の歴史を祝う記念行事が、14日、同関係者を通して発表された。

 長い歴史の中で次第にその複雑な内容と形を整えていったバチカン美術館だが、その起源は、教皇ユリウス2世(在位1503−13)が収集した古代彫刻コレクションに遡る。

 同教皇がバチカン宮殿のベルベデーレの中庭に展示した作品群の中でも中心的存在である「ラオコーン」の彫刻が、ローマのオッピオの丘で発掘されたのは1506年1月のこと。

 ユリウス2世に仕えた建築家ジュリアーノ・ダ・サンガッロの息子で、当時11歳だったフランチェスコは、「ラオコーン」発見の日の様子を、後年、生き生きと回想している。

 「サンタ・マリア・マッジョーレ近くのぶどう畑で、素晴らしい彫刻が発見されたことが教皇に伝えられた。教皇はお付きの者に命じた、『ジュリアーノ・ダ・サンガッロに、すぐに見に行くように伝えよ』。こうして彼(サンガッロ)はただちに出かけていった。家にこもっていたミケランジェロも誘って、…私は父の馬の背につかまり、我々は一緒に向かった。彫刻が見つかった場所で馬を降りたなり、父はこう言った、『これはプリニウスが言っていたラオコーン像だ』と。」

 ラオコーン像はユリウス2世に買い取られ、同年の2月14日にベルベデーレに据えられた。この日を象徴的にバチカン美術館発祥の日とすることで、このたび同美術館創設500年祭が記念されることとなった。

 記念行事として、従来の展示スペースのリニューアルや新セクションの公開、修復展示や企画展などが予定されている。

 まず、3月16日より、ベネディクト14世(在位1740−58)が1756、57年にウルバヌス8世回廊の先端に創設した「キリスト教美術館」で、注意深い研究を経たリニューアルの成果が公開される。

 さらに6月20日から、ピオ11世(在位1922−39)がラテラン宮殿に創設し、福者ヨハネ23世がバチカンに移転させた「布教・民族学博物館」の中国・日本・韓国・チベット・モンゴルのセクションがオープンする。

 また、4月27日より、ルネッサンス期の画家ピントリッキオが壁画を手がけたボルジアのアパルタメントの「神秘の間」の修復後の公開が行われる。

 記念年の締めくくりとして、秋に、発掘の進んだバチカンのネクロポリスの新区画が公開予定のほか、11月にはラオコーンをテーマにした特別展示や国際会議が計画されている。

 

 

 

 

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