教皇ベネディクト16世は、16日、レバノンのフアド・シニオラ首相の訪問を受けられた。
教皇と同首相はおよそ20分にわたる個人会談を行い、その中でレバノンと中東の情勢について意見を交換。信教の自由を始め、人権を尊重しつつ、人々の間に和解と平和を育てる必要を共通の課題として示した。
また、会談ではレバノンのキリスト教徒の状況にも特別な関心が払われ、教皇ヨハネ・パウロ2世が2000年の大聖年への準備として1997年に発表した使徒的勧告「レバノンに新しい希望を」の指針に沿い、キリスト教徒たちが同国の発展に貢献を望んでいることが認められた。
シニオラ首相は、この後、教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿とも会談した。
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