教皇ベネディクト16世は、20日、モロッコの新大使とお会いになった。
この日、アリ・アコール大使はバチカンを公式訪問し、教皇に信任状を提出した。
同大使への挨拶の中で教皇は、現在の国際状況において、民族間の平和と理解の推進には、「宗教とそのシンボルの尊重は急務であり不可欠」とするカトリック教会の立場を強調しつつ、しかしながら「宗教の基本的な教えに反する不寛容と暴力は決して正当化されるべきではない」と、ここ数日いくつかの国で見られた暴力行為を非難された。
そして、モロッコをはじめ地中海地域国は民族と文化の出会いと対話のために特別な役割を担っていることを指摘された教皇は、この地域の国々が安全と平和をめぐる課題に加え、特に移民問題を考慮した連帯や正義といった発展上の課題のためにも緊密に協力していく必要性を説かれた。
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