「自由は誘惑を乗り越えてこそ得られる」
教皇、祈りの集いで
(2006.3.5)

 

 教皇ベネディクト16世は、5日、アンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。

 この日のローマは曇り空が広がり時折雨の降る天候となったが、祈りの集いの行われた正午には幸い空模様も安定し、聖ベネディクトゆかりの地、モンテカッシーノから訪れた時代衣装の行列が練り歩くなど、バチカン周辺は多くの巡礼者でにぎわった。

 祈りの前の説教で教皇は、この日の福音朗読箇所、イエスが荒れ野に40日間とどまり、そこでサタンからの誘惑を受けたというエピソードを解説され、この四旬節、キリスト者は師にして主なるイエスに従い、精神的に荒れ野に入り、悪霊との戦いに挑まなければならないと述べられた。

 荒れ野のイメージは人間の置かれた状況を表すものと強調された教皇は、出エジプト記が語るイスラエルの民が約束の地に到達するまでの40年間のシナイ砂漠の放浪を思い起こされ、この長い旅の間にユダヤの民は、主への信頼を失い、旅をあきらめるような度重なる誘惑を受ける一方で、モーセのおかげで聖なる民になるよう呼びかける神の声を聞くことができるようになったと話された。

 そして、この出来事に見るように、自由のうちに完全に人生を実現するためには、自由そのものがもたらす試練、すなわち誘惑を乗り越えなくてはならず、偽りと罪への隷属状態から開放されてこそ、人は真理に導く信仰のおかげで、平和と愛と喜びに到達することができると説かれた。

 説教の終わりに教皇は、教皇庁の協力者と共にこの日の夕方から一週間の黙想に入られることを告げられ、四旬節がすべての信者にとって回心の機会、聖性をめざす上での刺激となるように祈られた。

 

 

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