教皇ベネディクト16世は、4日、キリスト教企業家経営者連合の会員とお会いになった。
同連合は、教会の社会教説の普及と実行、キリスト教の教えとカトリック教会の倫理に基づいた企業・職業倫理の育成などを目的に、1945年、第2次世界大戦終戦直後のミラノにおいて、ロンバルディア地方の企業家たちによって結成されたのがその始まり。
このたび同連合の大会を機に行われた教皇との出会いには、イタリア全国からおよそ8千人の会員が詰め掛けた。
教皇は参加者への挨拶で、企業家が倫理的義務を追求するだけでも決して易しくないこの時代に、同連合が単なる職業的義務感を超えたキリスト教倫理の推進を目指していることを称賛され、キリスト者にとっての社会的課題が同時に合わせ持つ2つの局面、「正義と愛」をこれからも求め続けるよう参加者らに招かれた。
また、このためにも2年前に教皇庁正義と平和評議会より発表された「カトリック教会の社会教説要綱」を有効に用い、労働と経済界の複雑な諸問題に福音の教えを反映して欲しいと願われた。
最後に
教皇は、「何よりもまず神の国と神の義を求めなさい(マタイ6,33)」というイエスの言葉を毎日の生活や仕事の中で実践できるよう、会員らを労働者の保護者聖ヨセフに託して祈られた。
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