教皇ベネディクト16世出席のもと、教皇庁の高位聖職者を対象とした四旬節黙想会が、5日夕からバチカン宮殿のレデンプトリス・マーテル礼拝堂で始まった。
今年の四旬節黙想会の指導を務めるのは、ベネチア名誉総大司教のマルコ・チェ枢機卿。
チェ枢機卿は「福音書記者マルコに導かれ、イエスと共に復活祭に向けて歩む」をテーマに、11日(土)まで一週間にわたり黙想を導く。
この期間、教皇は黙想会出席のため、一般謁見をはじめとする公務は行われない。
チェ枢機卿は黙想会テーマにマルコによる福音書を選択したことについて、同福音書は今年の典礼年で主に朗読されるということだけでなく、ある注解学者たちからは復活徹夜祭で洗礼を受ける人々の一つの指導書ともみなされていることを挙げながら、このテーマを通して「神は私たちの世界を愛され、それをイエスの死と復活において救うことを願われる」という希望のメッセージ、すなわち復活祭のメッセージそのものを伝えたいと述べた。
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