教皇ベネディクト16世は、11日、宣教活動教令をテーマとした会議の参加者にお会いになった。
ローマの教皇庁立ウルバノ大学では、福音宣教省(長官:クレシェンツォ・セーペ枢機卿)の主催でここ数日、第2バチカン公会議公文書『教会の宣教活動に関する教令(略:宣教活動教令)』の発布40周年を記念する会議を開催していた。
この日の朝、一週間にわたった教皇庁内の四旬節黙想会を終えられた教皇は、謁見などの公務を再開、正午過ぎバチカンに集った会議参加者約千名に挨拶をおくられた。
教皇は、1965年12月7日に公会議の席で承認された宣教活動教令は、福音宣教の使命の本質を神学的に明らかにし、変遷する世界の中で福音を述べ伝えることの価値とその召命を認識させることで、教会の宣教に新しい活力を与えたと述べられた。
そして、御一人子を差し出されるまでにこの世を慈しまれた神の深い愛を絶えず伝え続けていくことは、今日も変わらない教会の使命であると強調された教皇は、キリストの示した道をたどり貧しさと従順と奉仕の中に福音を証し伝えていこうと呼びかけられた。
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