教皇ベネディクト16世は、13日、バチカンを定期訪問中のカメルーン司教団・第一グループとお会いになった。
カメルーンの司教らは地域別のグループに分かれ、22日まで順次バチカンを訪れる。
カメルーンはいくつもの異なる部族によって構成され、それぞれが独自の歴史・文化・生活様式を持っている。それを反映して、使用言語もフランス語・英語・各部族語とさまざまで、宗教もキリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教、伝統宗教に分かれている。
同国のカトリック教会は23の教区からなる。24人の司教のうち20人がカメルーン出身で、ベルギーとポーランド出身の司教が各2人いる。
教皇ヨハネ・パウロ2世は、1985年、1995年の2回カメルーンを司牧訪問された。
カメルーンの内政および社会状況は、アフリカ諸国の間では比較的安定しているといわれるが、贈収賄、部族主義、暴力の横行、人権の侵害などの問題とは無縁ではなく、ここ数年、カトリック教会もこれらの問題を繰り返し指摘している。
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