聖木曜日の伝統的宗教行事の一つ、聖香油のミサが、13日午前、教皇ベネディクト16世によってとり行われた。
「聖木曜日」とは、復活祭直前の一週間、聖週間中の木曜日を指す。
聖香油のミサは、聖木曜日に各教区の司教座聖堂で司教と司祭の共同司式によって捧げられるもので、式中に、司祭の約束の更新と、司教による聖油の祝別が行なわれる。
油は滋養、治療、光、清めなどを象徴するように、聖油は霊的栄養と創造主の恩恵の光の象徴である。聖油には、洗礼志願者用聖油、病者用聖油、そして堅信などに用いる聖香油の三種がある。聖木曜日に司教に祝別された聖油は、各教会に分配され、聖具室に保存される。
この日、バチカンの聖ペトロ大聖堂でローマ教区の聖職者らとミサを共同司式された教皇は、洗礼志願者、病者、堅信予定者、また司祭候補の助祭らが運んだ、三つの大きな銀製のアンフォラ(壷)に入った油を、それぞれ祝別された。
また、ミサの前半、司祭たちは叙階の日の約束を新たにした。
聖木曜日のもう一つの儀式として、聖体とミサ聖祭、司祭職の制定を記念する「主の晩餐」のミサが、同日午後、教皇によってローマの司教座聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂でとり行われる。
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