復活祭:
教皇、復活の主に世界の平和を祈る
(2006.4.16)

 

 主の復活の大祝日を迎えた16日、教皇ベネディクト16世は、復活の主日のミサを捧げられた。

 この日、ローマは曇り空が予想されていたが、幸いにも朝から透き通った青空がのぞき、そよ風の吹く爽やかな一日となった。バチカンには、復活祭のミサにあずかり教皇の祝福を受けようとする巡礼者およそ10万人が繰り出し、聖ペトロ広場からコンチリアツィオーネ通りまでを埋めた。

 大聖堂前には、毎年のようにオランダの園芸家たちが素晴らしい創意で作り上げた春の庭園が広がり、桜やエニシダ、アイリスやチューリップ、ガーベラやパンジーなど、何万本という花々で自然のモザイクともいえる色彩を浮かび上がらせた。

 今年は復活祭が、教皇の79歳の誕生日と重なったこともあり、広場にはお祝いの言葉を記した横断幕なども見られた。

 聖ペトロ広場でのミサの後、教皇は大聖堂の中央バルコニーから、恒例のウルビ・エト・オルビ、ローマと全世界に向けてのメッセージと祝福をおくられた。

 メッセージの中で教皇は、死に打ち勝ち復活したキリストを深く観想しつつ、不安に覆われた今日において、私たちの人生を変え、歴史を変えた復活の出来事を再び生き、復活の主から希望を受け取るよう人々を招かれた。

 中でも教皇はダルフール(スーダン)や湖水地帯をはじめ、アフリカの地に和解と正義、発展を祈られた。

 また、暴力の続くイラクに平和を、聖地の闘争に忍耐強い対話を祈られつつ、イスラエルが平和的に存在する権利を認め、パレスチナが国家建設を目指しつつ未来を構築できるよう、国際共同体の協力を呼びかけられた。

 ラテンアメリカにおいては、人々の生活の向上、人身誘拐の撲滅、民主主義の確立、調和と連帯の精神を願われた。

 さらに、核問題と結びついた国際危機に関しては、誠実な協議を通して、すべての当事者に名誉ある調停が行なわれるよう、また各国と国際機関の責任者は民族・文化・宗教間の平和的共存を実現するよう努力し、テロの脅威を遠ざけることができるようにと祈られた。

 この後、教皇は世界の62言語で復活祭のお祝いを述べられ、日本語でも「ご復活祭、おめでとうございます」と挨拶された。教皇がそれぞれの国や地域の言葉でお祝いを述べられるたびに、広場のあちらこちらから歓声があがり、色とりどりの国旗やバンダナが振られた。集いの終わりに教皇はローマと全世界に祝福をおくられた。

 → 復活祭・教皇メッセージ

 

 

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