教皇ベネディクト16世は、21日夕、復活祭後から滞在されていたローマ郊外カステルガンドルフォの離宮から、バチカン宮殿に戻られた。
教皇は同日午後、ローマのアウディトリウム（音楽ホール）で、ローマ誕生2759年を記念するコンサートに出席された。ローマ市が主催したこのコンサートにはイタリア大統領も出席した。
伝説では、ローマは紀元前753年４月21日にロムルスによって創始されたと言われる。
コンサート会場のアウディトリウムは、建築家レンツォ・ピアノ氏の設計によるもの。サンタ・チェチリア国立音楽院管弦楽団と合唱団によって、今年生誕250年を迎えたモーツァルトの作品が披露された。
教皇とサンタ・チェチリア音楽院との出会いは、枢機卿時代の1996年、音楽家の保護聖人である聖チェチリアの日に同音楽院の関係者出席のもとミサを司式したことに始まる。
終演後、教皇は感謝の挨拶をおくられ、魂を高め、創造主の美しさを観想させる音楽の素晴らしさを称えられた。
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