教皇ベネディクト16世は、24日、ガーナの司教団とお会いになった。
ガーナの司教らは、定期訪問のため19日から26日までバチカンを訪れている。
教皇は司教らへの挨拶で、ここ数年のガーナの経済力向上を認められる一方で、これらの努力にも関わらず、社会には貧困などいまだ多くの課題が残されている現実を直視された。
極度の貧困の広がりはしばしば一般道徳の低下を招き、犯罪や賄賂、衛生・健康問題を引き起こす恐れがあることを教皇は指摘、こうした中で人々が未来への信頼を失わないよう、教会はキリスト者の生活の希望の灯火となるようにと願われた。
そして、教皇は信者育成のため教会が今後取り組むべき課題として、信徒カテキスタの養成、同国の人口の半分近くを占める若い人々の司牧、また婚姻の秘跡の価値を中心に据えた家庭の保護などを挙げられた。
また、聖職者をめぐる課題としては、司祭職が社会的立場や生活向上の手段として考えられることのないよう司祭候補者の適性を見極め、教会への聖なる奉仕者としての正しい育成に留意しなければならないとも述べられた。
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