教皇ベネディクト16世は、27日、教皇庁列聖省長官ホセ・サライヴァ・マルティンス枢機卿に宛てメッセージをおくられた。
このメッセージは同省の定例会議を機会に出されたもの。会議では列聖・列福審査、奇跡、殉教をテーマに考察が深められた。
メッセージの中で教皇は、回勅「デウス・カリタス・エスト」に記されたように「信仰・希望・愛の人々として歴史に真に光をもたらす者」である聖人たちと深く関わる同省の仕事に感謝の言葉を述べられた。
列聖・列福調査について教皇は、最初の教区での調査段階から「証言と資料を通し、熱心に歴史的事実を追求しながら、細心の注意をもって調査・審議をするように」と望まれ、司教は列聖対象者が真に堅固で広く行きわたった聖性の名声を持ち、奇跡または殉教の条件を備えているかを注意深く検討する義務があり、たとえその対象者の人となりに明白な福音的言動や、教会および社会における特別な功労があったとしても、聖性の名声が確証されなければ調査を開始することはできないと記された。
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