教皇ベネディクト16世は、バチカンで27日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。
この集いで教皇は、1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発の悲劇的な事故から、この日で20年を迎えたことを思い起こされた。
教皇はこの年月にわたり、特に子どもたちをはじめ痛ましい事件の後遺症に苦しむ人々を招き世話をしてきた、家族・団体・行政・キリスト教共同体に大きな評価を表された。
そして、広範囲に及んだこの災害の多くの犠牲者のため、また、今も後遺症に苦しむ人たちのために改めて祈るよう招かれると共に、人類の未来に責任を負う人々の一致した努力によって、人類と自然の必要を尊重しつつ、あらゆるエネルギーを平和への奉仕に向けることができるよう、光なる主に祈り求められた。
一方、謁見中のカテケーシスで教皇は、教会を支える柱の一つである使徒継承について解説された。
教皇は、使徒継承とは古い事物を伝え残すということではなく、教会を導き共に歩まれる主ご自身の効果的な現存のことであり、聖霊の働きと教会の使徒的職務、また兄弟的な交わりをとおしてイエスの現存は実現され、すべての世代の信者が初代使徒共同体の体験を生きることができると述べられた。
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