教皇ベネディクト16世は、11日正午、ローマで開かれた結婚と家庭をテーマとした国際会議の参加者とお会いになった。
この会議はローマのラテラン大学にある「教皇庁立結婚と家庭研究所」の主催で今月11日から13日まで開かれている。
「人間の愛を愛すること」と題された会議は、教皇ヨハネ・パウロ2世による同研究所創立25周年を記念したもので、結婚と家庭の価値を保護し推進する上で前教皇が教会に遺した豊かな遺産を振り返ると共に、これらの価値をより効果的に伝え、教会生活と世界に実りをもたらすにはどうしたらよいかを考察する。
会議2日目、教皇はバチカン宮殿の祝福の間に集ったおよそ千人の参加者らへの挨拶で、現代社会に急務とされる家庭の司牧問題に対処するために、教皇庁家庭評議会および同研究所の開設を望まれた故ヨハネ・パウロ2世の功績を思い起こされた。
これと共に教皇は、結婚と家庭は創造主である神の姿を反映するものであり、また誠実に自身を捧げる人間の愛にも神ご自身の愛が啓示されているという、ヨハネ・パウロ2世の家庭についての教えの本質を振り返られた。
「真の愛は、命を充満へと導き、人間にとって住みやすい社会を生み出していく」と述べられた教皇は、結婚とは異なるさまざまな形のカップルがある中で、神の愛に応え、よりよい社会を構築するために、完全で決定的な男女間の結婚の代えがたい重要性を強調された。
最後に教皇は、世界5大陸に支部を持つ同研究所の関係者らに、家庭と結婚をめぐる唯一の真理の豊かさを異なる文化の中に伝えて欲しいと、励ましをおくられた。
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