教皇ベネディクト16世は、15日、教皇庁移住移動者司牧評議会の関係者とお会いになった。
同評議会(議長:レナート・ラファエレ・マルティーノ枢機卿)は、この日から17日まで「イスラム教国からの、及びイスラム教国への移住と移動」をテーマに総会を開催している。
総会参加者への挨拶で教皇は、イスラム諸国からの、あるいはこれらの国々への人々の移住・移動は、単なる数値の点からだけではなく、宗教的・文化的観点からも今日の社会の現実として特別な考察に値するものと述べられた。
こうした中で、キリスト者は、自らのアイデンティティーを放棄することなく、相互の尊重と理解の中に、イスラム教徒との対話を推進するよう招かれていると強調された。
そして、キリスト教共同体がキリストの愛の教えに従い、移住・移動者一人ひとりを心を開いて受け入れ、イエスの福音を証しするよう願われると共に、イスラム教国に移住するキリスト者もまた同様の受け入れと宗教的アイデンティティーの尊重を得られるようにと希望された。
最後に、教皇はグローバル化された現代世界における新しい福音宣教のさきがけとしての同評議会の活動に、感謝と励ましの言葉をおくられた。
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