ポーランド訪問中の教皇ベネディクト16世は、26日午後、首都ワルシャワを後にし、南西へ200キロ、チェンストホーヴァの巡礼聖堂へと向かわれた。
ヤスナグラとも呼ばれるこの巡礼聖堂は、ポーランドで最も重要な聖母巡礼の地である。14世紀に端を発する修道院の聖堂に安置された神の母マリアの聖画、「黒い聖母」は、試練に満ちたポーランドの歴史の中で常に信者たちの心の支えとなってきた。
丘の上の修道院に到着した教皇は、礼拝堂の黒い聖母のイコンの前でしばし祈りを捧げられた。
修道院前の広場では、ポーランド国内の修道者や神学生、様々な教会運動の代表者たちとの出会いが行なわれた。
教皇は「信仰とは、神の神秘にふれること」という、ヨハネ・パウロ2世の回勅「レデンプトリス・マーテル(救い主の母)」の言葉にあるように、信じるとは生ける神のことばの真理に身をゆだねることであると述べられ、聖母のもとで祈ること、聖霊の力に心を開くことを学ぶよう招かれた。
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