ポーランド訪問のために祈りを願う
教皇、一般謁見で
(2006.5.24)

 

 教皇ベネディクト16世は、バチカンで24日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

 数日真夏のような暑さに見舞われたローマだが、この日は薄い雲に覆われ比較的過ごしやすい一日となった。謁見には世界各国からおよそ3万5千人が集い、聖ペトロ広場に歌や歓声を響かせた。

 この集いは、教皇のポーランド司牧訪問を翌日に控えて行なわれた。教皇は出発を前に、同国を訪れることで故ヨハネ・パウロ2世の人生、司祭・司教職の足跡をたどりたいと述べ、長い間心にあたためていた願いを実現する機会を得たことを神に感謝された。教皇は信徒らに祈りをもって訪問を共にして欲しいと願われ、この機会を通しポーランドのカトリック共同体が信仰をさらに確かなものとすることができるよう聖母に祈られた。

 カテケーシス(教会の教えの解説)では、教皇は前回に続きキリストの12使徒の一人、聖ペトロをテーマに話された。

 イエスが5つのパンと2匹の魚を群集に分け与え満腹させる奇跡を行った翌日、カファルナウムの会堂でイエスは「わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたしの肉のことである」と言うと、多くの人々がその言葉を受け入れられず去っていった経過を教皇は説明。

 イエスが使徒たちに「あなたたちも去って行きたいのか」と尋ねた時、シモン・ペトロは皆を代表して「主よ、私たちは誰のところに行きましょうか。あなたは永遠の生命の言葉をお持ちです。私たちはあなたが神の聖なるお方だと信じています」と答え、教会のキリスト論的な信仰告白を始めたことを指摘された。

 ペトロの信仰告白は不完全とはいえ大きな真実に対して開かれたものだったが、そのペトロでさえも人間的弱さから逃れられず、後に師を裏切ることになる。教皇は、信仰の学び舎は凱旋行進ではなく、苦しみと愛と試みと忠誠で織り成された毎日刷新される歩みであると説かれた。

 ペトロが裏切りの苦さを知り、自分自身の無を自覚した時、彼の使命の遂行への準備が整ったと教皇は述べ、復活後のイエスがペトロに「わたしを愛しているか」と3度尋ねた場面に見られるように、主イエスがペトロのもろい愛を受け入れたことは、ペトロに希望と信頼を与え、彼は最後までイエスに従ってその使命を果たすことが可能になったと話された。

 謁見後半、巡礼者への挨拶で、教皇はこの日記念された扶助者聖マリアを思い起こされ、キリスト者の歩みを導く光り輝く星、永遠の祖国に向かう毎日の旅路の支え手であってくださいと聖母に祈られた。

 

 

 

vatican radio

strumenti di navigazione links & sourcesprofessional servicewho we arethe Pope's voicebroadcasts on demandlive broadcasts

 

 

 

 



















 

 

 

 

 







 


 



 

 

trasmissioni in direttatrasmissioni on demandlink e fontilink e fontichi siamola voce del papa