リトアニアとラトビアの司教団は定期訪問のため現在バチカンを訪れている。
教皇ベネディクト16世は、19日、両国の司教団の第一グループとお会いになった。
バルト海沿岸のリトアニアとラトビアは、1940年ソ連に併合され、長い共産政権時代を経て1991年に独立、2004年に欧州連合に加盟するという共通する歴史を持っている。ソ連時代にはバチカンとの外交は絶たれ、特にカトリックの多いリトアニアでは教会は度重なる迫害にさらされた。
国内に複数の民族が存在する両国では、宗教人口もそれを反映したものとなっている。
リトアニアはリトアニア人83.5%のほか、ポーランド人6.7%、ロシア人6.3%、ベラルーシ人1.2%など。宗教は、カトリック80.4%、正教5%、その他のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などが残りを占める。
一方、ラトビアは、ラトビア人58.5%、ロシア人29%をはじめ、ベラルーシ人、ウクライナ人、ポーランド人、リトアニア人などで構成され、宗教はプロテスタント(ルーテル福音教会)25%、カトリック20%、正教10%、その他のキリスト教が6%など。
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