教皇ベネディクト16世は、6日、クロアチアの司教団とお会いになった。
司教らは3日より定期訪問のためバチカンを訪れていた。
教皇は司教団への挨拶で、クロアチアがヨーロッパの一員として民族間の対話と相互理解、いのちの権利の保護など、人間の真理に基づいた共同体づくりに貢献することを望まれると共に、同国の欧州連合加盟への支援を約束された。
一方で、教皇は世俗主義や相対主義などに代表される今日の文化的傾向において、教会は福音の価値を絶えず説き、キリスト教共同体が社会に共通善や貧しい人々への関心を広める活力となっていくよう願われた。
また、いまだ民族紛争後の余波が同国の経済だけでなく人々の心にも重い影を投げかけている状況を指摘された教皇は、キリスト教的な和解と平和を常に訴え続けていく必要を述べられた。
さらに、司教らの取り組むべき課題として、司祭育成、修道会や教会運動との協力、家庭司牧の推進などを挙げられたほか、マスメディア分野など社会におけるカトリック信徒の存在の重要性を強調された。
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