世界家庭大会:
教皇を待つバレンシア
国際司牧神学会議大詰めに
(2006.7.7)

 

 スペイン・バレンシアで開催中の第5回世界家庭大会は、8日、9日の教皇ベネディクト16世の訪問と共に頂点を迎える。

 同大会は「家庭内で信仰を伝える」をテーマに、7月1日、国際ファミリー展をもって開幕、4日からは家庭をめぐる国際司牧神学会議が始まった。

 国際ファミリー展では、愛といのちの共同体としての家庭に貢献する、世界中の様々な教会系団体や非政府系組織らがブースを出し、それぞれの活動を紹介した。

 一方、司牧神学会議では、「政教分離における家族制度」「家族をめぐる法的側面」「個人・結婚・家族をめぐる現代文化との対話」「教会の社会教説と家族」「人口統計学的に見た家族」「家族と生命倫理」など、連日、興味深いテーマで発表やパネルディスカッション等が行なわれた。

 特に会議の大詰めを迎えた7日には、世界の5大陸を代表する枢機卿や司教たちが、それぞれの大陸における家族の状況や司牧経験などを紹介した。

 また、今大会の新しい試みとして、高齢者、子ども、若者にテーマを絞った会議も平行して開催され、若者への家庭内での信仰の伝達や祖父母の家庭における役割などについて、司牧者や専門家、信徒らが活発な発表を行なった。

 現在バレンシアは42人の犠牲者を出した3日の地下鉄事故の衝撃と悲しみの中にあり、大会主催者側も地元行政と教会の意向を尊重し、喪の期間である4日から6日の間祝祭的行事を中止、4日夕にとり行われた追悼ミサをはじめ、その他の集いで犠牲者の冥福を祈ってきた。

 教皇ご自身、この事故に深く心を痛められており、バレンシア到着後、まず事故現場に赴かれ、犠牲者のために祈りを捧げられることを希望されている。

 こうした中にも、教皇の訪問を待つ市民や巡礼者たちの歓迎ムードは刻々と高まっている。市内には歓迎のため白と黄色のバチカンの国旗がはためき、教皇への挨拶を記した横断幕があちこちに掲げられている。

 教皇の訪問に合わせスペイン国内や世界各国からの巡礼者の数も増し、市内の主要な場所と大会会場周辺では2千人の警官が警備に当たっているほか、1万人のボランティアが巡礼者たちの補助のために活動している。

 大会参加者用のリュックサックも用意され、中にはバレンシア市内の移動や観光のためのガイド、大会ロゴ入りTシャツ、帽子、水、扇といった「巡礼者キット」が入っている。特に現在バレンシアは大変暑い時期にあり、市街や大会会場を歩き回る参加者に帽子や扇、水は欠かせないという。

 教皇は8日午前、バレンシアに到着、同日夜、閉会前夜祭に出席される。そして、9日午前、同大会を締めくくる教皇ミサを捧げられる予定。

 

vatican radio

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