バレンシア:
世界家庭大会閉会前夜祭
教皇と家族たちの出会い
(2006.7.9)

 

 教皇ベネディクト16世は、8日夜、司牧訪問先のバレンシアで第5回世界家庭大会の閉会前夜祭に出席された。

 訪問初日の午後、教皇はバレンシア州庁舎でスペイン国王ホアン・カルロス1世夫妻とお会いになった。国王と個人会談後、教皇はフェリペ皇太子夫妻をはじめとする王室のメンバーとも歓談された。

 この後、教皇は予定されていた車ではなく徒歩でバチカン大使館へと向かわれ、集った市民たちの熱い歓迎に、手を振り祝福を与えながら応えられた。

 バチカン大使館ではサパテロ首相との会見が行なわれた。教皇と首相との個人会談はおよそ15分におよび、その後、副首相ら政府メンバーと、首相の家族らの紹介が行なわれた。

 教皇は夜9時から市内の「芸術と科学の町」で行なわれた世界家庭大会の閉会前夜祭に出席、世界の家族との出会いを持たれた。

 芸術と科学の町は、未来的な建築群が目を引く多目的複合施設。今回の教皇訪問のためにオープンスペースに舞台が設けられ、その横には高さ37メートルの十字架が立てられた。前夜祭の参加者は広大な敷地をいっぱいに埋め尽くし、その数はおよそ50万人ともそれ以上とも言われた。

 大会を主催した教皇庁信徒評議会を代表するアルフォンソ・ロペス・トルヒリヨ枢機卿の挨拶や聖書朗読に続き、ガボン、フィリピン、リトアニア、ドイツ、パナマ、オーストリア、インド、キューバなど世界各国の家族たちが登場し、それぞれの信仰体験を背景に家族の大切さとその役割、信仰の世代間の伝達などについて語った。

  この中には2003年のマニラ大会の経験者の発言もあれば、若い年代、壮年、熟年とそれぞれの世代の夫婦の証言、家庭の司牧に努める司教や教会系組織の関係者や、正教会やプロテスタント教会の代表の意見などもあった。

 教皇は参加者らへの言葉で、神の似姿に造られた人間は愛するように招かれており、それは誠実に自分を他人に与えることで完成されると述べ、一人ひとりが愛を与え受け取ることを学ぶ特別な場所としての家庭の重要さを教会は常に訴えてきたと話された。

 また、家族は市民の財産、社会に欠くことのできない基礎、夫婦たちの一生の宝であると同時に、愛のうちに子どもたちが成長する上でのかけがえのない場所であると強調された教皇は、平安と調和の源、ヒューマニズムの学校である家庭の保護を改めて見直すようにと政府・行政機関に訴えられた。

 さらに、教皇は家庭における祖父母の役割に注目され、家庭に愛と優しさを保ち、子どもたちに先見を示し、家庭の豊かな歴史そのものである彼らが、家庭から排除され、若い世代から切り離されることのないようにと願われた。

 およそ2時間にわたった前夜祭の最後には花火が打ち上げられ、光と音の祭典がバレンシアの夜を彩った。

 

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