武力攻撃の応酬が続く中東の危機的状況に対し、教皇ベネディクト16世と教皇庁は事態を大きな注意をもって見守る中、各地のカトリック教会も平和を呼びかける具体的な行動を開始している。
カナダ司教協議会の「発展と平和委員会」は、闘争の当事者らが武力行使ではなく対話の道をとるようカトリック信者たちは声を合わせて訴えなければならないとメッセージで呼びかけた。
同委員会はカナダ政府に対しても、平和構築と国際法遵守、市民の保護のため停戦に向けての迅速な介入を願う書簡を提出した。
スイス司教協議会も、イスラエル・レバノン間の武力闘争の終結と、憎しみと復讐に代わる理性と賢明さによる平和的解決の追求を呼びかける声明を発表し、教皇と心を一つにして中東平和のために祈るようすべての信者を招いている。
一方、英国では18日夜リバプールの司教座聖堂で中東の平和を願う沈黙の祈りの集いが、イギリス・ウェールズ司教協議会副会長で聖地教会支援責任者のパトリック・ケリー大司教によってとり行なわれる。
![]() |
|||
|