ウィルブランズ枢機卿逝去
エキュメニズムに貢献
(2006.8.3)

 

 オランダ出身のヨハンネス・ウィルブランズ枢機卿が、2日、96歳で逝去した。

 キリスト教一致推進評議会の名誉議長であったウィルブランズ枢機卿は、生涯を通じてエキュメニズムの歩みに大きな貢献をした。

 教皇ベネディクト16世は、ユトレヒト大司教、アドリアヌス・ヨハンネス・シモニス枢機卿と、キリスト教一致推進評議会議長、ウォルター・カスパー枢機卿に宛てた弔電で故枢機卿の冥福を祈られ、「神の民と教会の一致に休みなく奉仕した司牧者」として「エキュメニカル対話に新たな活力を与えた」その献身を思い起こされた。

 ウィルブランズ枢機卿は、1909年、オランダのボヴェンカルスペルに生まれた。1934年、司祭叙階。ワーモンドの大神学校で哲学を教え、後に学長となる。その頃からキリスト教一致に大きな関心を持ち、1951年にはエキュメニズムをめぐるカトリック会議を企画。1958年、オランダ司教協議会のエキュメニズム担当となり、1960年、福者教皇ヨハネ23世によって設立されたばかりのキリスト教一致事務局の事務局長に任命された。第2バチカン公会議中は、ベア枢機卿のもとでエキュメニズム、信教の自由、キリスト教以外の宗教との関係についての資料を取り扱った。

 1964年に司教に叙階された後も、正教会、聖公会、ルーテル教会をはじめ他のキリスト教教会との対話の機会を多く作った。1969年、教皇パウロ6世によってキリスト教一致事務局の議長に任命され、同年、枢機卿に。1975年からは、ユトレヒト大司教を兼任(〜1983年)。オランダ司教協議会会長も務めた。1988年、キリスト教一致事務局がキリスト教一致推進評議会と名を改める一方、その議長を1989年まで続けた。

 ウィルブランズ枢機卿の逝去によって、全枢機卿数は190人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は70人となった。

 

 

 

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